当館は2024年度から2028年度までの5年間に、永青文庫が所蔵している古文書原本41冊分の複製を作成し、順次公開して参ります。
今回公開したのは、「御奉公附(ごほうこうづけ)」原本25冊のうちの5冊分にあたる複製本7冊です。
「御奉公附」は、江戸時代中期(享保、宝暦)から明治初期にかけて、藩政の実務を担った熊本藩の下級武士の記録です。
(現代で言えば、県職員の記録でしょうか・・・)
氏名の「いろは」順に構成されており、今回公開されたのは氏名の最初の文字が「い~を」の分です。
記載内容は、氏名、給与、職歴、勤務態度、私生活の状況など多岐にわたっており、親→子→孫と代々継続して記録されています。
江戸時代の藩政の一端を担った人々の様子がよくわかる大変貴重な資料です。
「御奉公附」は、ご来館頂ければ3階第2閲覧室でどなたでも閲覧できます。
ぜひご覧ください。
また、この事業は、県内在住の郷土史家の方から匿名で寄付された寄付金を元に取り組んでいるものです。