これまでの歩み

昭和60年10月、熊本県立図書館が熊本城にほど近い千葉城町から現在地に移転するのに伴い、熊本近代文学館が図書館の敷地内に置かれ、30年余りにわたり活動してきました。くまもと文学・歴史館は、この熊本近代文学館をリニューアルする形で平成28年1月に開館しました。新たな館では従来の機能を拡充し、熊本近代文学館が収集してきた文学資料に加え、熊本県立図書館が所蔵する古文書などの歴史資料を併せて展示しています。


 熊本は九州のほぼ中央に位置し、古くから行政、交通、経済の要としての歴史を歩んできました。多彩な歴史を背景としつつ、阿蘇や天草に代表される豊かな風土に育まれた文学も数多く残されています。文学や歴史はともに地域を知るための道しるべです。先人のたゆまぬ努力により、いまに伝えられた資料をもとに、ふるさと“くまもとの記憶”をたどります。