◇収蔵資料から熊本の文学と歴史の魅力をひもとく第27弾◇
令和7年(2025年)5月28日(水)~7月13日(日)
◆文学
身近な漢文―永青文庫寄託コレクションから―
漢文と聞くと、難しいイメージがありますが、中国の古典に由来する「故事成語」は、私たちの日常会話でもよく使われています。
この度の展示では、永青文庫寄託資料の中から、故事成語の由来となった文章などをご紹介します。
【主な展示資料】
◆『書経集註』:有備無患(故事成語)
◆『韓非子』:守株(故事成語)
◆『三国志』:白眉(故事成語)
◆歴史
没後240年 “鳳凰”細川重賢と宝暦の改革
江戸時代中期、突然の兄の死により熊本藩主となった細川重賢。財政難に直面する熊本藩政立て直しのため、大奉行堀平太左衛門とともに「宝暦の改革」をはじめます。教育、司法、産業振興など改革は多岐に渡り、重賢は名君「鳳凰」として名声を高めました。重賢の没後240年を記念し、所蔵資料から重賢の治政とその姿に迫ります。
【主な展示資料】
◆「銀台遺事」…細川重賢の逸話、家臣とのやり取りなどが集められたエピソード集
◆「肥後物語」…福岡藩の儒学者亀井南溟が熊本の治政の優れた点などをまとめたもの。重賢の名声を全国的に高めるものとなりました。
◆熊本県公文類纂…明治初期の司法制度整備においても熊本藩の刑法や時習館の研究が活かされていったことが分かります。
★関連図書について★
展示会関連の図書や資料を図書館でご覧いただけます!
さらに詳しく知りたい方は、ぜひ図書館へ!
常設展「文学に見るくまもと」
くまもとの文学の流れを、歴史的背景とともにたどります。
テーマ
令和7年(2025年)5月28日(水)~7月30日(水)
収蔵品展「アーカイブズに見るくまもと27」の期間、展示テーマに合わせて、中国の歴史マンガ、江戸時代関連のマンガを設置しています。中国の歴史マンガでは、故事成語の元になった物語が多く描かれている横山光輝の名作『三国志』、『史記』などがあります。秦の始皇帝の時代を描いた超人気マンガ『キングダム』もあります。江戸時代関連マンガは、男女が逆転した世の中を描いた話題作・よしながふみ『大奥』、藩校で学ぶ子供たちを描いた小山ゆう『おれは直角』、近世細川家初代当主・細川藤孝が登場する『信長協奏曲』など、約270冊をご覧いただけます。ごゆっくりとお楽しみ下さい。
◆令和元年(2019年)夏から、マンガコーナーが常設となりました。熊本ゆかりの作品や、展示会に関わりのある作品をご紹介します。 ※マンガは約2か月ごとに入れ替わります。 |
【主催】
くまもと文学・歴史館
熊本県立図書館
【協力】
くまもとマンガ協議会
NPO法人熊本マンガミュージアムプロジェクト