平成29年度

企画展「「一枝(いっし)の筆」に託して 徳冨蘆花生誕150年」
平成30年1月18日(木)~平成30年2月26日(月)
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 代表作『不如帰』が明治期屈指のベストセラーとなり、『自然と人生』『思出の記』などの作品でも知られる作家、徳冨蘆花。明治元年に水俣に生まれ、2歳のときに一家で熊本市に移転した蘆花は、京都の同志社で学んだのち、生涯の多くを東京で過ごしました。
 熊本を去るとき21歳だった蘆花は、「何一つ出来ぬ自分にも、拙いながら一枝の筆がある」と、自らの筆の力を信じ、その力によって歩むことを志して東京へと羽ばたいたのです。実際、58歳で亡くなるまで、蘆花は己の筆によって生き抜いた人生であったと言えます。
 平成30年に蘆花の生誕150年を迎えることを記念し、このたび明治の文豪徳冨蘆花の作品と生涯をご紹介します。この機会に、蘆花が「一枝の筆」に込めてきた思いを感じていただければ幸いです。

【主催】くまもと文学・歴史館 熊本県立図書館
【後援】(公財)東京都公園協会
【協力】都立蘆花恒春園 徳富蘇峰記念館

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収蔵品展 アーカイブズに見るくまもと9「修復史料と新収蔵品」

平成2912~平成30月)

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修復し甦った史料および近年の新収蔵品をご紹介します。
 修復史料コーナーでは修復したばかりの肥後国郷帳と岩尾家文書を、生まれ変わった姿でご紹介します。今日まで伝えられてきた史料には、長い間に破れたり、虫食いが生じたりなど、傷んでしまったものがあります。過去を証明する大切な史料を未来に伝えていくためには、適切なケアが必要なのです。

戦国から江戸初期にかけての剣術家、弥四郎やしろう

に関わる岩尾家文書は、今回初公開です。

 新収蔵品コーナーでは私小説家・上林暁の自筆原稿や、詩人・谷川雁の原稿を、はじめて公開します。

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企画展「顕光院・益姫~江津湖を愛した奥方」
平成2910月5日1120
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 江津湖畔の熊本県立図書館・くまもと文学・歴史館が建つ敷地には、明治6(1873)1023日の地鎮祓から始まり、明治73月に竣工し、旧熊本城二ノ丸の古京町邸から引越した熊本藩10代藩主細川斉護の正室の顕光院(浅野益)が住んだ砂取細川邸がありました。これにちなみ、顕光院に焦点を当て、江戸での結婚、出産、熊本への移住、砂取邸への転居といった人生を、個人蔵の工芸品や(公財)永青文庫の冊子史料で紹介する企画展を開催します。

【主催】くまもと文学・歴史館 熊本県立図書館
【協力】公益財団法人永青文庫
【連携】一般財団法人島田美術館


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アーカイブズに見るくまもと8 1877 西南戦争140年② 生誕150年 漱石・微笑

平成29年8月2日~9月25月)
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 歴史コーナーでは、前回の展示「1877 西南戦争140年」に引き続き西南戦争をテーマにした展示を、文学コーナーでは、ともに生誕150年の記念の年を迎えた夏目漱石と(いの)(うえ)()(しょう)を紹介します。
 夏目漱石が実際に着用していた羽織や、漱石が、熊本ゆかりの池辺三山・彌富破摩雄に宛てた自筆の書簡、漱石が微笑へ宛てた書簡も展示。同年であっただけでなく、俳句を通じて交流のあった2人に注目します。
 図書館ギャラリーでは、西南戦争をテーマに熊本市文化振興課が作成したパネル『雨ノチ朝』を展示します。

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企画展「少年雑誌に見る時代のヒーローたち」
平成29年7月20日(木)~平成29年9月11日(月)
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 子供達の夢を育んだ少年雑誌とその中に描かれたヒーローたちを展示・紹介します。加藤清正、宮本武蔵、川上哲治などの実在の人物、「巨人の星」の星飛雄馬や仮面ライダーなどの漫画のキャラクターなど、時代を彩ってきたヒーロー達を紹介すると共に、当時の子どもたちの姿を雑誌をもとにひもといていきます。
 併せて、昭和70年代からの少年漫画雑誌を手にとって自由に読めるように設置し、子ども時代の記憶をたどる場とします。

【主催】
くまもと文学・歴史館 熊本県立図書館

【協力】
NPO法人熊本マンガミュージアムプロジェクト


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アーカイブズに見るくまもと7「1877 西南戦争140年」

平成29年6月14()~7月24(月)
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 発生から140年が経過したことに因み、西南戦争当時の貴重な史料を展示します。公文類纂は、西南戦争関係を取りまとめた第7類を紹介。熊本隊を率いた池辺吉十郎の、明治10日で途絶えた日記「明治十年丁丑日記」(池辺家文書43)や、熊本城攻囲戦の最中の熊本協同隊士の記念写真(有馬文書205)などをご紹介します。
 このほか、図書館ギャラリーで玉東町・南関町・玉名市・人吉市・水俣市等が作成した西南戦争戦跡パネルやチラシを展示・配布します。

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企画展「震災の記憶と復興エール」
平成29年4月14~5月29
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 平成28年熊本地震から1年が経ちました。現在も県下各地では、復興に向けた取り組みがなされています。歴史を振り返れば、過去にも同様の震災があり、先人たちはそれを乗り越えて復興を成し遂げてきました。
 くまもと文学・歴史館では、熊本の震災史を振り返り、過去を知ることで、必ず未来に復興ができるという希望を県民のみなさまと共有すべく、展示会を企画しました。さらに、県内外から寄せられた未来に残したい記憶「震災万葉集」を通じて、人と人との絆のぬくもりを感じていただくとともに、今を生きる私たちの被災と復興の記憶を未来に伝えます。

【主催】
くまもと文学・歴史館 熊本県立図書館 

【協力】
熊本大学くまもと水循環・減災研究教育センター
熊本県立美術館
NPO法人熊本マンガミュージアムプロジェクト
熊本県観光経済交流局くまもとブランド推進課


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