(バリアフリー図書の貸出について) Q1 バリアフリー図書とは何ですか?
A1 目で見る読書に困難のある方にとって利用しやすい書籍等の総称です。
アクセシブルな書籍、アクセシブルな電子書籍と呼ばれるものと同じです。
Q2 所蔵しているバリアフリー図書はどんなものがありますか?
A2 大活字本、LLブック、さわる絵本、布絵本などがあります。
データを使用する図書には、デイジー図書、点字図書があります。
Q3 それぞれのバリアフリー図書の特徴はなんですか?
A3 ・大活字本
通常の本より文字が大きく、読みやすい本です。
「文字の大きさ」にお困りで、紙の本が読みたい方におすすめです。
・LLブック
写真やイラスト、短い言葉などで分かりやすく表現された本です。外国にルーツのある方
や、知的障がいのある方、認知症のある方など、様々な人が読みやすい工夫がされています。
・さわる絵本
絵の輪郭などに凹凸がある絵本です。点字付きもあります。
・布絵本
布で作られた絵本です。聴覚・触覚・手足の運動・情緒などさまざまな障がいをもつ子ども
たちのためにつくられています。
・デイジー図書
通常の印刷物を読むことが困難な方のためのデジタル録音図書です。
デイジー図書には、音声デイジー、テキストデイジー、マルチメディアデイジー等がありま
す。
Q4 デイジー図書にはどんなものがありますか?
A4 ・音声デイジー
音訳者による肉声録音図書です。誤読やイントネーションに違和感がないのが特徴です。
・テキストデイジー
合成音声の読み上げ機能を使って電子テキストを音声化する図書です。
画面で文章を確認でき、ハイライト機能もあります。
※テキスト…原本を文字におこした電子文字情報のこと
※ハイライト…背景色の反転などによって強調する表示方法のこと
・マルチメディアデイジー
電子テキストや画像に音声ファイルを同期させた図書です。
画面で文章を確認でき、ハイライト機能もあります。
誤読のない音声であること、児童向けのデータが多いのが特徴です。
Q5 貸出ができないものもありますか?
A5 デイジー図書は貸出ができません。
また、布絵本は「特別資料貸出」となるため、保育園、幼稚園、学校、児童館、病院等でおはな
し会に使用する方や、おはなしグループの方であれは貸出可能です。
それ以外の図書に貸出条件はありません。
Q6 点字図書はありますか?
A6 さわる(点字付)絵本や一部の郷土・行政資料等の所蔵があります。
Q7 点字図書館から本を借りることはできますか?
A7 当館を通して点字図書館の本を借りることはできません。
点字図書館の資料を貸出希望される場合は、点字図書館に直接ご相談ください。
熊本県点字図書館 電話番号:096-383-6333
(バリアフリー機器の利用について)
Q8 バリアフリー機器にはどういった種類がありますか?
A8 当館には以下の①~④の機器があります。
①図書館の本を拡大・音声化できる機器
②音声での読書ができる機器
③点字と音声での読書ができる機器
④音声と画像での読書(マルチメディアデイジー)ができるタブレット、パソコン
Q9 どこで利用できますか?
A9 館内の各階で利用できます。③のみ第一閲覧室(2階)での利用です。
Q10 バリアフリー機器を借りることはできますか?
A10 「デイジー図書等」を視聴するための再生専用機器は、館内のみでご利用いただけます。
Q11 バリアフリー機器は誰でも利用できますか?
A11 ①は誰でも利用できます。
②~④は当館の貸出カード作成と読書バリアフリー登録が必要です。
Q12 読書バリアフリー登録の手順を教えてください。また、登録時に必要なものはありますか?
A12 登録は第一閲覧室(2階)で行います。貸出カードの作成のあとに、読書バリアフリーの登録
を行います。登録時は申込用紙内のチェックリストで読書への困りごとを確認させていただきます。登録時に必要なものは特にありません。
Q13 どうして機器の利用に別途の登録が必要なのですか?
A13 ②~④は本を複製したデータを視聴するため、著作権上提供できる人の条件が設定されていま
す。その条件を満たすかを確認するために別途登録が必要です。
Q14 利用時間の制限はありますか?
A14 利用時間に制限はありません。
図書館の本と同じように、開館時間中であれば時間を気にせずご利用いただけます。
Q15 どういった本のデータがありますか?
A15 各図書館で製作された以下のようなデータが利用できます。
内容は小説、実用書、学術書、行政資料など様々です。
・点字データ(点字+音声)
・音声デイジー(肉声録音)
・テキストデイジー(合成音声+テキストのハイライト)
・マルチメディアデイジー(音声+画像+テキストのハイライト)
Q16 本のデータはどこのものを利用するのですか?
A16 当館では以下の2つのデータべースが利用できます。
・サピエ図書館
・国立国会図書館視覚障害者等用データ送信サービス
Q17 自宅でサピエ図書館を利用することは出来ますか?
A17 当館の読書バリアフリーサービスに登録した方であれば、サピエ図書館の個人会員登録が可能
です。お持ちの端末にデータをダウンロードすることで、自宅でもデイジー図書を視聴することができます。詳しくはサピエを運用する「
全国視覚障害者情報提供施設協会」ホームページ内の【「サピエ図書館」を利用するための機器・アプリの紹介】をご確認ください。
Q18 サピエとはなんですか?
A18 サピエとは、視覚障害者や活字による読書に困難のある人が利用できるコンテンツ(点字デー
タ、音声デイジーデータ等)をはじめ、暮らしに役立つ身近な情報などさまざまな情報を提供するネットワークです。
Q19 自宅でサピエ図書館を利用する場合に必要な機器はありますか?
A19 自宅での利用には、データをダウンロードして視聴するための端末(スマートフォン、タブレ
ット端末、パソコン等)とインターネットの利用環境(有線かWi-Fi)、それに専用のアプリ(無償版と有償版あり)が必要です。これらはご自身でご用意いただく必要があります。
ご不明な点等はご相談ください。
熊本県立図書館 読書バリアフリー担当 電話番号:096(384)5000
Q20 熊本県点字図書館との違いは何ですか?
A20 違いは、対象者とサービスの内容です。
熊本県点字図書館は視覚障害1、2級の方を対象に向けて、読書だけでなく生活に関するサポート等を含めたサービスを行っています。
県立図書館は読書にお困りの方全てに向けて、さまざまな形での読書を提供していますが、視覚障害1、2級の方へは、より手厚いサービスのために点字図書館の利用をおすすめしています。
(読書バリアフリーサービス実施の背景について)
Q21 なぜ読書バリアフリーサービスを行うのですか?
A21 令和元年6月28日に公布・施行された「視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する法
律」(以下「読書バリアフリー法」)を受け、令和4年6月に「熊本県読書バリアフリー推進計画」が策定されました。当館も本計画に基づき読書バリアフリーサービスに取り組んでいます。
Q22 「熊本県読書バリアフリー推進計画」とはどういうものですか?
A22 読書バリアフリー法第8条に基づく熊本県の視覚障がい者等の読書環境の整備の推進に関する
計画です。計画の期間は令和4年度から令和7年度までの4年間で、「障がいの有無にかかわらず、誰もが読書に親しむことができる『くまもと』」が目指す姿です。本計画の本文は熊本県のホームページで閲覧可能です。