★教科書でおなじみの日本の宝が熊本へ!
文永、弘安の2度にわたる戦い《元寇げんこう》に参戦した肥後国御家人竹崎季長(たけざき・すえなが)が、自身の体験を絵巻にした「蒙古襲来絵詞」。
世界的にも類を見ない貴重なこの歴史資料を、熊本で見ることができる絶好の機会です。
展示資料リスト.pdf
【会期】
11月1日(木)~12月17日(月)
[前期展示]
11月1日(木)~11月19日(月)
[後期展示]
11月21日(水)~12月17日(月)
※休館日:毎週火曜日、11月30日(金)
※展示資料保護のため、会期中に一部展示替えをおこないます。
【展示会趣旨】
今から約750年前、ユーラシア大陸に広大な領土を有するモンゴル帝国(蒙古)が誕生し、世界は大きな変動期を迎えます。日本も二度にわたる蒙古軍の襲来を受け、肥後の御家人・竹崎季長や菊池武房など多くの武士が戦いました。一方で、大陸と日本との交流は拡大し、玉名の高瀬など肥後には中国との交易拠点となる港も現れます。
今回の展示会では、竹崎季長が自らの奮闘を絵巻物にした「蒙古襲来絵詞」(宮内庁三の丸尚蔵館所蔵)を熊本で17年ぶりに公開。絵詞の全貌を最新の研究成果を踏まえてひもときます。また、近年発見された「てつはう」の実物資料や、季長のルーツに関わる古文書、蒙古襲来を描いた文学作品などを併せて紹介し、水中考古学や文学など多角的な視点から、蒙古襲来と竹崎季長の実像にせまります。
時代の嵐のなかで必死に生き抜こうとする季長の姿は、現代の私たちにも通じるものがあります。季長ら熊本の遠い祖先たちが遺した資料を通して、700年以上前の熊本が当時東アジアのなかでどのような位置にあったのか、人々はどのように生きてきたのかを改めて考えます。
【展示構成】
第1章:蒙古襲来絵詞の世界
第2章:蒙古軍の実像
第3章:肥後の御家人・竹崎季長のルーツ
第4章:語られる「神風」イメージ
【主催】
くまもと文学・歴史館 熊本県立図書館
【協力】
宮内庁三の丸尚蔵館、公益財団法人永青文庫